コラム

公開日 2025.11.07 更新日 2025.11.11

虫歯の治療期間はどのくらい?進行度別に通院回数の目安を解説

虫歯の治療期間は、虫歯の進行度によって大きく異なります。初期段階であれば1回の処置で済むこともあります。しかし、進行が進むと治療が複雑になり、数ヶ月に及ぶケースも少なくありません。  

 

本記事では、虫歯の進行段階ごとの治療期間や、治療を早く終わらせるコツを解説します。どれくらい治療に時間がかかるのか気になる方は、参考にしてください。 

進行度別の虫歯の治療期間の目安 

虫歯は進行段階に応じて下記のように分類され、それぞれ治療内容と期間が異なります。 

 

  • C1:エナメル質の虫歯 
  • C2:象牙質まで進行 
  • C3:神経まで達した虫歯 
  • C4:歯冠が崩壊し根のみ残る 

 

進行度別の特徴と、通院回数の目安を見ていきましょう。 

C1:エナメル質の虫歯 

歯の表面(エナメル質)にとどまる初期虫歯です。痛みなどの自覚症状はあまりなく、比較的短時間で治療が完了します。 

 

治療内容は、下記のとおりです。 

 

  • 虫歯部分を削り、CR(コンポジットレジン)で充填 
  • 再石灰化が可能なら、削らずに経過観察 

 

治療時間は30分程度で、1回の通院で完了するケースが多い傾向があります。痛みがないからと放置せず、早期治療を受けることで、最小限の処置で済ませられます。 

C2:象牙質まで進行 

虫歯が象牙質まで進んだ状態で、冷たい物がしみる・歯がズキズキ痛むなどの症状が現れます。治療方法は、虫歯の範囲によって異なります。 

 

  • 小さな虫歯:CRによる修復(1回) 
  • 広範囲の虫歯:型取り+詰め物(2回) 

 

素材は保険診療で銀歯、自費ではセラミックなどが選ばれます。通院は12回、期間は数日~1週間程度が目安です。早めに治療を受ければ、歯のダメージも最小限に抑えられます。 

C3:神経まで達した虫歯 

虫歯が歯の神経(歯髄)まで進行し、激しい痛みや膿の発生を伴う状態です。治療は複数工程にわたり、長期間を要します。 

 

おもな治療内容は、下記のとおりです。 

 

  • 抜髄(神経を抜く処置) 
  • 根管内の洗浄・消毒(根管治療) 
  • 土台と被せ物(クラウン)装着 

 

治療期間は1ヶ月以上、通院回数は5回前後になるのが一般的です。放置すると炎症が広がり、さらに治療が難しくなるため、早期の対応が重要になります。 

C4:歯冠が崩壊し根のみ残る 

C4は虫歯が最終段階に達し、歯の上部(歯冠)が崩壊して根しか残っていない状態です。多くのケースで抜歯が必要になります。 

 

治療選択肢と期間の目安は、下記のとおりです。 

 

治療選択肢 

期間の目安 

残せる場合 

C3と同様の根管治療:1ヶ月程度 

抜歯後の補綴治療 

  • ブリッジ・入れ歯:約1ヶ月 
  • インプラント:6ヶ月〜1年以上 

 

ここまで進行すると歯の保存が困難になるため、定期的な歯科検診で早期発見・早期治療を心がけましょう。 

 

関連記事:歯列矯正は何歳からでもできる?年齢別の特徴と費用の違いを解説

虫歯の治療期間を長引かせる原因 

治療期間が長引く原因は、下記のとおりです。 

 

  • 初期段階での発見が遅れる 
  • 治療を途中で中断する 
  • 口腔内のほかの疾患が影響する場合もある 
  • 歯科医院の混雑状況も治療期間に影響する 

 

詳しく見ていきましょう。 

初期段階での発見が遅れる 

虫歯は進行するほど治療が複雑になり、治療期間も長くなります。通院回数も増えていきます。初期段階では痛みなどの自覚症状が出にくいため、気づかないうちに虫歯が進行してしまうことも少なくありません。 

 

発見が遅れるおもな要因は、下記のとおりです。 

 

  • 自覚症状がないため放置されやすい 
  • 定期的な歯科検診を受けていない 
  • 痛みや違和感を我慢してしまう 

 

こうした理由から、C2以上に進行してから気づくケースも多く、早期発見・早期治療の重要性が高まります 

治療を途中で中断する 

虫歯の治療は一度で終わることは少なく、C2以上では複数回の通院が必要です。通院を途中でやめると、虫歯が再発・悪化し、治療がさらに長引いてしまいます。 

 

中断によって生じるデメリットは、下記のとおりです。 

 

  • 虫歯が再度広がり、治療のやり直しになる 
  • 神経まで進行し、抜髄や抜歯が必要になる 
  • 治療期間・費用ともに倍増することもある 

 

自己判断での中断は避け、医師の指示に従って治療を完了させることが大切です。 

口腔内のほかの疾患が影響する場合もある 

虫歯の治療中に、歯周病や根の先の炎症(根尖病変)など、ほかの口腔内トラブルが見つかることがあります。こうした症状にも同時に対応する必要があるため、治療期間が延びる可能性があります。 

 

とくに高齢者や持病のある方は、下記に注意が必要です。 

 

  • 歯ぐきに炎症があると、虫歯治療が制限される 
  • 根尖病変などがあると、根管治療が長引く 
  • 糖尿病などの全身疾患が、治癒を遅らせることがある 

 

あらかじめ口腔内全体の状態をチェックしてもらい、必要に応じて並行治療を受けることが、全体の治療期間の短縮につながります。 

歯科医院の混雑状況も治療期間に影響する 

治療回数が少なくても、予約が取りにくい場合は次の通院までの間隔が空き、結果的に治療期間が長くなってしまいます。 

 

下記のようなケースでは、混雑による影響を受けやすくなります。 

 

  • 人気のある歯科医院に通っている 
  • 土日や夕方など、予約が集中しやすい時間帯しか通院できない 
  • 担当医が限られていて、予約枠が少ない 

 

なるべく早めに予約を取り、継続的に通える環境を整えることで、治療の遅れを防げるでしょう。 

 

関連記事:インプラントとは?メリット・デメリットを解説

虫歯治療を早く終わらせるコツ 

虫歯の治療期間は、虫歯の進行度だけでなく、日常の心がけやセルフケアによっても変わってきます。治療をスムーズに進めるためのコツは、下記のとおりです。 

 

  • 定期的に歯科検診を受ける 
  • 予約どおりに通院し、治療計画を守る 
  • 丁寧に歯磨きを行う 
  • 食生活にも気をつける 

 

詳しく解説します。 

定期的に歯科検診を受ける 

定期検診は虫歯の早期発見につながり、重症化を防ぐためにも効果的です。とくにC1の段階で発見できれば、治療は1回で済むことも。検診の目安は、36ヶ月に1回程度が推奨されます。 

 

定期検診を受けるメリットは、下記のとおりです。 

 

  • C1段階で治療できる可能性が高まる 
  • 歯周病などほかの疾患の予防にもつながる 
  • 口腔内全体の健康管理に役立つ 

 

症状がなくても、予防の一環として継続的に歯科医院を利用することが、治療期間の短縮につながります。 

予約どおりに通院し、治療計画を守る 

虫歯の治療を効率よく終わらせるには、歯科医師の立てた治療計画に沿って、予約どおりに通院することが欠かせません。予約の変更やキャンセルを繰り返すと、次回の予約まで間が空き、治療が長引く原因になります。 

 

治療をスムーズに進めるためには、下記を意識しましょう。 

 

  • 通院の予定を優先してスケジュールを調整する 
  • 予約変更が必要な場合は早めに連絡する 
  • 可能であれば通院間隔を詰めて調整してもらう 

 

治療計画を守ることが、最短ルートで完治するコツです。 

丁寧に歯磨きを行う 

毎日の歯磨きを丁寧に行うことは、治療中の虫歯の悪化防止や、新たな虫歯の発生予防に役立ちます。とくに仮歯や詰め物が入っている間は、汚れがたまりやすいため、注意深いケアが求められます。 

 

実践したいセルフケアは、下記のとおりです。 

 

  • 毎食後のブラッシングを徹底する 
  • 歯間ブラシやデンタルフロスを併用する 
  • フッ素入りの歯磨き粉を使用する 

 

こうした日々のケアが、治療の進行をスムーズにします。 

食生活にも気をつける 

食習慣は虫歯の進行に大きな影響を与えます。糖分は虫歯菌のエネルギー源となるため、摂取の量や頻度を見直しましょう。 

 

甘い物を完全に避ける必要はありませんが、工夫次第で虫歯リスクを大幅に減らせます。注意したい食習慣のポイントは、下記のとおりです。 

 

  • 糖分を含む飲食物の量や回数を控える 
  • 間食は112回までにする 
  • 食後は口をゆすぐ、可能であれば歯を磨く 

 

小さな習慣の積み重ねが、治療の成功率を高め、通院回数の削減につながります。 

虫歯の治療中に気をつけること 

 

虫歯治療を受けている期間は、治療効果を十分に引き出すために、日常生活において注意点がいくつかあります。とくに下記のような行動は、治療の進行や歯の健康に大きく影響します。 

 

  • 治療の途中で通院をやめない 
  • 仮歯や仮詰めのまま放置しない 
  • 硬い物を避けて食事に気をつける 
  • 麻酔が効いている間は飲食を控える 

 

また、転院する際は紹介状をもらい、治療履歴を共有することも大切です。中断や自己判断による放置は、虫歯の悪化や治療のやり直しを招く原因になります。最後まで計画どおり治療を続けましょう。 

虫歯を放置するとどうなる? 

虫歯は、自然に治癒することはありません。放置するほど進行し、深刻な健康被害を招くリスクが高まります。 

 

下記の事態に陥る可能性があるため、早期治療が何よりも重要です。 

 

  • 激しい痛みが続き、日常生活に支障をきたす 
  • 噛み合わせの悪化によって、顎や身体のバランスに影響する 
  • 歯を失い、ブリッジやインプラントなど高額な補綴治療が必要になる 
  • 命に関わる疾患(心内膜炎など)を引き起こす場合もある 

 

たかが虫歯と軽く見ず、少しでも違和感があれば早めに歯科医院を受診しましょう。 

まとめ:虫歯の治療期間を知って、ムダなく通院を終わらせよう 

虫歯は進行度によって治療期間が異なります。早期発見と計画的な通院で、無駄なく短期間での完治が目指せます。痛みがなくなったからと途中でやめてしまうのではなく、最後まで治療を受けることが大切です。 

 

名古屋市中区・伏見駅近の「ジョイ デンタル クリニック」では、虫歯治療はもちろん、美しさと機能性を両立した審美ケアにも対応いたします。仕事帰りや買い物ついでに通いやすく、丁寧な診療で信頼を集めています。 

 

虫歯が気になる方は、気軽にご相談ください。 

 

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この記事の監修者

下村泰代Simomura Yasuyo

ジョイデンタルクリニック

プロフィール

愛知学院大学歯学部歯学科卒
名古屋市立大学病院 歯科口腔外科 臨床研究歯科医
米国アイオワ大学歯学部 顎顔面外科
名古屋市立大学病院 歯科口腔外科 臨床研究歯科医
名古屋市立大学医学部 大学院医学研究科  生体高分子部門 生物免疫学分野 医学博士号取得
名古屋市立大学病院 歯科口腔外科 臨床研修歯科医
名古屋市厚生院 非常勤歯科医師
米国 ハーバード大学医学部 マサチューセッツ総合病院 免疫病理学 リサーチフェロー(研究員)
藤田医科大学 医学部  麻酔・侵襲制御医学 助教
藤田医科大学 医学部  麻酔・侵襲制御医学 講師
藤田医科大学 医学部 麻酔・侵襲制御医学 准教授
ジョイデンタルクリニック 院長
名古屋市立大学大学院医学研究科 先進急性期医療学 客員准教授